新生ガレキの太鼓について
ガレキの太鼓は、誰もが名乗って演劇を行える「オープン屋号」として生まれ変わります。
ガレキの太鼓は2009年に旗揚げされた劇団であり、2015年を最後として、ほぼ作品を生み出しておりません。
しかし2020年より、有志の俳優・演出家で集い公演を伴わない演劇活動を重ねてきました。今まで多くの演劇活動を重ねてきた私たちですが、改めて思ったのは「演劇って、楽しいね」ってこと。
劇団を維持することや知名度をあげることに一生懸命になり、楽しさをどこかに忘れそうになった経験を、参加者の多くが待っていました。
この楽しい演劇作りを、劇団の形やしがらみから解放された状態で恒常的に行いたいと思い、オープン屋号ガレキの太鼓を、始めることとしました。
ガレキの太鼓はこれから活動を重ねますが、劇団ではありません。固定メンバーも居ません。リーダーもいません。
やりたい思いだけを大事にして、やりたい人がやりたいタイミングで創作をします。
話し合いをして稽古をして公演をして……やってることは、今までの劇団活動とあまり変わらないかもしれません。
でも、関わる人全員が「これは劇団ではない。決まったグループでもない。誰もリーダーではない」と思うことは、とても自由で愛のある場を作るのだと、既に実感しています。
全てがゆったりとした合議制となりますので時間はかかりますが、お互いに感謝し慈しみながら一歩一歩歩めています。劇団だね・仲間だねという約束がないからこそ、お互いに新鮮に感謝出来る。相手に多くを求めないからこそ自由になれる。そんなことが起こっています。全く、わかりやすいものです人間は。
オープン屋号です。固定化したくないのです。
だから、「演劇をやりたいけど、劇団立ち上げるの大変だなあ」なんて誰かに、自由に名乗っていただいても大歓迎です。
言ってしまえば新生ガレキの太鼓は、作品群の総称。”演劇をやりたいの気持ち”の集合体なんて言えるかもしれません(そんな夢を見ています)。
ちょっととりあえず、やってみます。一緒に、やりましょう。
ものを作り続けたい。でも、もう制約もしがらみも執着も嫌なんだ。
演劇は好きだけど、演劇業界のイロハから解き放たれたい。
ガレキの太鼓、よろしくお願いします。